どもどもでっす、日本からナリカーです。
タイ帰国に向けた荷造りをはじめ、既に残り重量5kgとなっています。3年ぶりの日本帰国となった嫁氏が購入した荷物が多すぎるんだけどやむなし。
食事は牛丼2回、ラーメン3回、回転寿司4回、BBQ1回、家で焼肉2回、ケーキ2回、インド料理2回、サイゼリア1回、とんかつ1回等々、秋の味覚数回と食べたい物は制覇したな。
キックの下りなかったWAVE125Xを復活
日本帰国してから毎回足代わりに使っているWAVE125X君ですが、普段であればキャブの古いガソリン抜いてキック数回でENG始動する所が、今回はキックが下りない状態で復旧できず。
カブでキックが下りないって結構面倒な症状で、走行中にエンストしてこの状態だとENG内部が壊れた状況って事になるのよね。
今回の場合は屋外で1年放置→キックが下りないなので、恐らくクランクorシリンダー内部が錆びてキックが下りなくなったと思う。
去年は2年放置でもこんな症状は出なかったので、去年交換した安いオイルの副作用か、別の要因でなってるのかな？
バッテリー充電
とりあえず、キックでは全くENGが回転しないので、バッテリーを充電してセルでENGを回転させてみる。
軽い錆びとか固着なら、セル始動で動く可能性あるのでトライします。
でも本来の処置としては、キック固着（シリンダー固着）の原因を究明（シリンダー内部の目視確認）とか必要なんだけれど、そんな設備ないし壊れたらそのまま廃車にするので適当です。
バッテリー充電器は義兄が持っていたのでお借りして充電。バッテリーエラーが出たけど充電器のリフレッシュモードを使ったら復活してよかった。
セルでクランク回転、キックも復活
そしてフラグを外し、充電されたバッテリーを使いセルボタンでENG始動します。
「キュル。。。キュル。。。キュルルン！」って最初の回転が激重でしたが、一度回転してからは普通に回るレベルになった。そして下りなかったキックも復活。
おーとりあえず最悪の事態では無いな。
予想通りシリンダーの錆びのフリクションでENG動かなかったみたいだけれど、さび付いたシリンダーを無理やり動かしたときのダメージがどんなもんかは不明。ピストンリングとかが無事なことを願うのみ。
火花は飛ぶけどENGかからず
ENGが回転するようになったので、プラグの火花をチェックします。とりあえず強くもないけど火花は目視で確認できるので点火系の問題はなさそう。
ちなみにプラグは純正からイリジウムプラグ「CPR7EAIX-9」に変更してます。
プラグを元に戻し、セルボタンでENG始動させてみるけど、ENGの掛かる兆候ないな。
ENG燃焼に必要なものは「適切な燃料」「適切な圧縮」「適切な火花」「適切なタイミング」等々あるけど何かが足りないって事ね。
「適切な火花」はOK。「適切なタイミング」も多分OK。
「適切な圧縮」がピストンリングのダメージで低いかも？プラグ穴からの空気ではそれなりに圧縮はありそう。キック操作でも一部で重くなるので完全に圧縮が無いわけではない。
「適切な燃料」については古いガソリンは抜いたけれど、キャブ詰りとかの可能性はある。
プラグ抜いてENGを回したときに、プラグ穴から出る空気にガソリン臭さが少ない気がするな。
動かないENGエアクリーナー側からパーツクリーナ噴射でENG始動
いきなりキャブレーター分解とかしたくないので、とりあえずの確認としてエアクリーナーボックスの蓋を外し、エアクリーナーエレメントの隙間からパーツクリーナーを噴射。
そしてセルボタンを押してENGを回すとENGが元気よく始動しました。
よっしゃ！これでENG不動の原因切り分けが出来たね。「適切な燃料」に問題あり。
エアクリーナー側からパーツクリーナー噴射。疑似燃料です。
正直キャブレターの分解清掃したくないけど、作業しないと廃車確実なので頑張る。
キャブレターの分解清掃
キャブレター清掃するにはバイクを分解する必要があるので、Fr周りのカバーを外す。
タイモデルは分解整備がしやすく出来ているので10分くらいでキャブレターとご対面。
キャブレターよりも、その周辺のゴム部品の劣化が凄くてビビる。
購入から約15年ですべて外の雨ざらし環境だったので、ゴム類が劣化して割れてます。
ガソリンホースは無事みたいだけれど、エアクリーナーにつながるホースは裂けて意味なし状態。
この辺のホース類の割れ部分から水分を吸ってシリンダー錆びになった可能性もある。
点火プラグのコイルにつながる一次線（＋電源）の被覆（ギボシカバー）がボロボロで漏電しそうだな。
カウル外すのは簡単です。
野ざらしですごく汚れています。
ゴム部品はバッキバキですねぇ。エアクリーナーエレメントは汚れていない。まあ走行距離9000kmなのでOK。
エアクリーナーエレメントはまだ使える。キャブレーター内部とご対面
エアクリーナー本体を外し、エンジン側の取り付けネジを外し、キャブ単体になる。キャブのスロットル周辺も汚い。
チョークレバー関係は汚れているけど動作に問題は無いな。
次はキャブのフロート等の確認だけど、締め付けのプラスネジが固着してるとネジ部分が舐めて作業終了になるので、慎重に緩める。固かったけれど無事にネジが緩み内部とご対面。
茶色い物質は何でしょう。うっひょ～何じゃこれ！
フロート室の下側に、赤茶色のペースト状のものが大量に入ってます。おそらくはタンク側からの錆びとか土埃と思う。
これがガソリン吸い込み部分にくっついて燃料が流れてこなかったみたい。
フロート室は茶色い粘着物で汚染されてた
錆びとか埃の堆積物と思う。幸いにもジェット類の固着はなく、分解できた。
交換部品は無いのでパーツクリーナーと布でで清掃し、見た感じの穴の塞がりは無いです。
ジェット類は清掃。各部の清掃を終え、最初よりは奇麗になったキャブレター君。これでENG始動できるといいね。
フロート室のゴムパッキンも劣化してヤバそうだけど、パーツ内からそのまま使う。今の所は漏れてない。
とりあえずキャブの清掃完了ENG始動→洗車後にENG死ぬ
清掃したキャブレターを元の位置に戻し、ちゃんとENGが始動するか確認します。
燃料コックONの位置に移動しキャブレターにガソリンを入れて、セルボタンで無事にENGが始動しました。
これで廃車にせずに今年も乗れるようになったね。
外したパーツを元に戻し、バイク置き場から自宅に乗って移動。走行中の挙動も問題無しで固着のダメージは感じられないですね。
オイル交換
去年入れたオイルの影響でシリンダー錆が出た可能性もあるので、HONDA純正OILに交換します。
オイルが原因と決まった訳ではないが、不安材料は減らしておきたい。
オイルは純正品に戻します。
抜いたオイル。少し白濁してる？そしてバイク復活祝いとして1年ぶりに洗車した。
そして洗車後に試走に行こうとセルボタン押すけどENG掛からない。( ﾉД`)ｼｸｼｸ…
洗車後にENG掛からない。急にENGが掛からなくなるのは電気系の問題かな？って事で、分解時に気になっていた点火プラグの＋線のリークを疑いビニールテープで補修したら復活。
恐らく今回の分解でギリギリ大丈夫だった被覆が取れて洗車の水で漏電→火花飛ばない。になったと思う。
赤丸部分の被覆を補修しました。とりあえず50km走行で問題無し
昨日は嫁氏と2人乗りで近場の買い物→近場の観光地2往復でバイクの様子見。
急に遠出してバイクが死ぬと大ダメージなので、歩いて帰れる場所→家族に助けてもらえる距離で約50km程走ってみた。
南国仕様なので、気温低い時はチョーク必須だけれど、ENGが温まってくればチョーク無しでアイドリングも安定。
加速等も特に問題なく、マフラーからの白煙もないのでENG固着のダメージは感じられない。
しかし信号待ち等でのアイドリング中に排気ガスのにおいが気になるかな？恐らくエアクリー側に向かう何かのブリーザーパイプが割れていてそこから排気ガスが漏れてるのかも。
まあ、細かいこと気にしてもパーツも無いので対応できないからマイペンライだ。
そんな感じでとりあえずキックの下りなかったWAVE125Xの修理は終わり、無事に走行できるレベルになりました。
ゴム部品の劣化度合いを見ると、バイクの予寿命は長くないと思うので来年も復活するのか微妙ですね。
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いやはや すごい すごすぎます
感動的ですらあります。
その類い稀な能力で稼ぐというお考えがないのもすごすぎます。
そろーりさん、こんにちは。
バイクや車に詳しい人なら、皆さん出来る内容と思いますよ。（やるやらないは別として）
とりあえず動くようになりましたが来年もキック固着状態だと、廃車かもです。